デザインをする上で、経営をする上でも知っていて欲しいのはフォントについてのことです。フォントにこだわった有名な人といえば、そう、スティーブ・ジョブスです。Macのコンピューターには多様なフォントや字間調整機能が備わっています。
私もMacを買ったばかりの頃はSafariで明朝体の美しいWEBサイトを見るたびに感動していました。今では多くの日本人がiphoneを使っているのでスマホ上で明朝体のページを見ることが当たり前になってはいますが、これは今まではなかった画期的なものなのです。
さて、今回はフォントについてのお話をします。
文字の種類と基本的なフォント
フォントの世界ももちろんディープなので、今回もさくっと要点をお話しします。
- 書体の種類
- 代表的なフォント
- 字間調整について
- 使い方の注意
1.書体の種類
フォントには日本語用の和文フォントと英語用の欧文フォントがあります。和文フォントではアルファベットも和文用となっています。これ、微妙な差に見えますがいざ使うと違和感を感じるところでもあるのでうっかり混ぜて使わないようにご注意ください。
他にも、英語のフォントは欧文と呼び、セリフ、サンセリフ体というのがあったりします。とはいえメインで覚えておいた方がいいのはゴシックと明朝体くらいなので割愛します。
ちなみにデザイナー同士でご飯を食べに行くと、自分はどのフォントが好きかとか、このメニューに使われているフォントはなんだと思うか?というクイズ大会が始まったりします。
2. 代表的なフォント
和文(日本語の文字)は、大きく分けて「明朝体」と「ゴシック体」に分類されます。社会人としてよく使うのはこの二つなので覚えておきましょう。
例えば、明朝体は美しく洗練されたイメージ、「高級感」「大人」「女性的」「和」といったイメージを与えます。和風の商品を扱うWEBページでは明朝体がよく使われます。

櫻井焙茶研究所 HP(WEB)
一方、ゴシック体は、線の太さが均一で安定感があり「モダン」「信頼」「力強さ」といったイメージを与えます。ターゲットを老若男女選ばず使えるので汎用性が高いです。

HERMES (日本)WEBサイト
フォントがもつイメージが制作するデザインに合っているかどうかもフォント選びには重要な要素になります。ちなみに、ゴシック体は線の太さが一定なので視認性が良く小さな文字でも読みやすく、PCやスマートフォンなどのデバイス上で一番良く使われています。
他にも、筆文字をつなげず切り離し筆文字の特徴である『入り、抜き、とめ』がはっきりした書体を「楷書体(かいしょたい)」や、店頭などで見る商品名やキャッチコピーなどが書かれたポップ広告などによく使われている太めのフォント、「ポップ体」などがあります。
ゴシック体だけでも種類は50種類
ゴシック体だけでも種類がたくさんありますので、自分で事業をするときにはなるべく統一して使うようにしましょう。代表的なものをご紹介しておきます。
・ヒラギノ角
・メイリオ
3. 使い方の注意
フォントを使うときは以下のことに注意しましょう
- 適切なフォントの種類を選ぶ
- 適切なフォントの太さを選ぶ
- フォントを混ぜて使わない(統一感を失うため)
- 字間もデザインのうち!決まってる場合は必ず指定を
字間については4で説明します。
4. 字間調整について
デザインの中に文字情報を組みこむ際に、重要なのは「読みやすさ」です。伝わるデザインにするためにも、ただ文字フォントを並べるだけではなく、その字間や行間にも気を配り、最適な状態になるよう調整すれば雰囲気は一気に変わります。
文字と文字の間を開けることによって雰囲気を変える
行間を開けることによって読みやすくする
デザインの中に長めの文章を入れる場合、行間の調整が重要になります。特に、何行にもわたる長文を入れるとなると、行間をしっかりと空けて読みやすくしなければなりません。
位置を揃える
ここでも揃えることが重要になってきます。文字の下のラインや行の始まりなどの位置を揃えると美しく整って見えます。
まとめ
今回は日本語のフォント、”和文フォント”の基本的ことを理解していただければ幸いです。今回絶対に覚えて欲しいのは明朝体とゴシック体の違いと用途についてです!
その他もポイントをあげておきますね。
- 適切なフォントの種類/太さを選ぶ
- フォントを混ぜて使わない(統一感を失うため)
- 字間もデザインのうち!決まってる場合は必ず指定をする
以上がわかっておけば大丈夫だと思います。