ゲストハウスを作りたい人この指とーまれ!
いやいや、実際はそんな簡単なものじゃないのですがね。
「地域と生きるゲストハウス開業塾」というワークショップを全国各地でやっていて
全国のゲストハウスに知り合いや生徒さんがいる、
あっちゃんと熱く語ってまいりました。
そう、前におはなしにも出てきた“5億の話を断った男”です。
「てへっ」ってかんじに笑っていらっしゃる。

オーナーのお話はこちら→ ★
“あっちゃん”って なにもの?
岡山県倉敷市にあるゲストハウス、有隣庵の創業者です。
前職は実は通信系の販売代理店の店長さんだったそうです。
その頃から、仕事が楽しくて土日も深夜1時まで働いていたのだそう。
好きなことに熱中するのは昔からだったんですね。

ある時、屋久島旅行でゲストハウスに泊まってみたんだそうです。
そこで衝撃的な出会いがあったのです。
屋久島旅行に行ったゲストハウスで
たったの3日泊まるはずが、2週間に・・・!
(伝説の紹介は下の方で記載しております)
そんな出会いがあり、
ゲストハウス業界に飛び込んだのです。
最初は受け入れられなかった”ゲストハウス”
もうそのまま聞いたことをこちらに引用します。
いきづかいが伝わるというか、
キャラクタがわかると思います。

「始めてから2年くらいは
有鄰庵もすっからかんやったんよ。
お客さんは来ないしさ、
だから店の前でラムネ売ってさ、子供と話してたんよね。
その時はほんとはものすごく辛かったんよ。
もちろん顔は笑顔なんやけど、
こんなんやない、って自分を戒めながら
ラムネを売ってたんよね。
でも、俺は
絶対この場所を文化の発信地にする!ってみんなに言い続けてたんよ。
そしたら仲間がついて来てくれて、
今のようになることができたんじゃ。
ありがたいことなんよね。」
変わってゆく楽しみ方、そして今。
ゲストハウスの経営を始めてから軌道に乗るまで、心の変化もあります。
このような気持ちだったのだそうです。
「1-2年目はな、10人くらいのお客さんから何人かと、飲むのが好きだったんよ。多すぎると話もできんしな。
3年目からはな、一週間に1人と話すことにして、今度は一緒に何かする仲間を探そうと思ったんよ。」

文化が生まれる場所を作る。
それが地域まるごと宿なんや!
このプロジェクト、「アースキューブジャパン」です。
ここの、
ゲストハウス開業塾がオモシロイ!
本気の人が集まるスクールなのです。
「僕のスクールはね、今のところ10人に1人が本当にゲストハウスを作るんよ。本気の人が集まるからね。でもこれからは10人のうちに5人くらい、作ってくれるくらいになるといいなぁって思ってる。」
みんな、本気で学びに来る。
10人にひとりってだけでもスゴイ!!

家族との時間のためにゲストハウスを経営する
近頃は、
「家族と自分の幸せのためにゲストハウスを運営する」
という人が増えてきているそうです。
箱根テントのオーナー、シンさんもそうですね。
お金よりも、大事なのは時間。
やりがいのある仕事を楽しくやれたら素晴らしいですよね。
そこであっちゃんはこう言いました。

「ゲストハウスはな、
暮らしのアートなんよ、
子供に伝えるためのな。お父さんみたいになりたい。
を、増やしたいんよ。」
まさにシンさんですね。
インタビューの中でもそうおっしゃってました。
じつは、こういうゲストハウスって多いんです。
しかしいろいろな目的があるのです。

子供の教育のために海外から来た生徒さん
「海外からも学びに来た人がおったんよ。
それがな、その子が北海道にオープンしたんよ。
ちょうど札幌に講演会で呼ばれとってさ。たまたま会えたんよ。
そのお父さんは子供の教育のために日本に来たいって強く思っててな。
その子供の誕生日が3/27なんよ。
その日に無事にオープンできてな、
たくさんの人が駆けつけてくれてた。めっちゃよかった。」
息子の誕生日に日本でゲストハウスをオープン。
・・・すばらしい!
自分が欲しかったから作った。
動機はシンプルなんです。
「僕もみんなと一緒でさ、
一生懸命、作りたい場所を作っただけなんよ。
自分が欲しい宿を作っただけなんよ。」
シンさんも言ってましたね。
しみじみと、
夢をしっかり追うのっていいなぁって思いました。

ちなみに今、世界にも活動を広げており、
現在、「カンボジアの家族と家を建てよう8日間」というおもしろい企画もスタートしています。

ちなみに・・・・
今ハマってるのは「縄文文化」
「手がかかる生活」でもいいじゃない。
「効率的じゃなくてもいいじゃない」
「文明よりも文化をとりたい。効率を求める”文明”になってはダメなんよ」
最後に
「みんなが 他の人よりも好きなこと、
一万時間考えても飽きないもんを
やれたらええよな。」
そうあっちゃんはニコっと笑っていました。
ほんと、そうですね。
生きることって、本当はシンプルなのかもしれません。
家っていらないのかもなーって
ふと思ってしまいました。

*おまけ*噂のゲストハウス
【じゃけんさんの伝説の宿】
じゃけんさんっていうオーナーがやってた「ライダーハウス あそびごころ」ってあるんよね。九州を旅した若者にどこが面白かった??ってきくと6割の人が「じゃけんさんとこのあそびごころ」って答えてたんよ。
今は震災の影響で潰れてしもうて、阿蘇は残念ながらなくなってしもうて、ガクブチっていうプロジェクトをやっとる。
【屋久島のとまり木】
ここが噂の、”長居したくなってしまうゲストハウス”。
「新しい世界を見た気がしたんよ。僕も3日泊まるだけの予定だったのに 2週間もいることになってん。でもな、周り見たら1年いますとか、2年いますとか言うんに ものすごいびっくりした。」
・・・・!!!
「そこのおかみがエネルギッシュで素晴らしくてな、屋久島に移住したいとかいう若者がいたときに『住みたいんか、ちょっと待ってね』って電話してな、『仕事みつけといてやったで。当分ここで働き。』ってささっと仕事を手配してくれてたんよ。いや、ほんと、すごい。」
もはや・・・漫画の世界です。
「あそこの布団は最強なんよ。三段ベッドなんやけどな、心地よい広さでな、マイスペースがホッとするというか…とにかくやみつきになる宿なんよ。」
わーん!泊まりたくなってしまいますね。
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ここ(箱根テント)で出会ったしんさん、まりこちゃん、エマに感謝です。
箱根テントの記事はこちら
http://yun-chan.com/blog/2017/04/23/hakonetent/