
私がよくいるモンペリエ(Montpellier)のエリアのお話をします。とはいえ、実際はもう少し離れた静かで自然あふれる郊外にいつも滞在しているなのですが、モンペリエの説明をしていこうと思います。
なんでモンペリエにいるの?
フランス人のパートナーの実家がそのエリアなのです。よく聞かれますが、現状メリットがないのでPACS(パートナー制度)を結んではありません。いずれ結ぶかもしれませんが、今のところ支障がないんですよね。ビザはいつも旅行者ビザです。ビザ内でいれますし、何しろ滞在するにも1-2ヶ月しかいないので◉
PACSとは?⇨フランスではもはや普通。「結婚」以外で好きな人と一緒になれる “ゆるいパートナー制度”
モンペリエって?
フランス南西部に広がる地方は「オクシタニー」と呼ばれています。(2016年まではラングドック・ルシヨン地方と言われていましたが地方編成で変わりました。)
フランスでは8番目の大都会、都市型観光地であるとともに大学都市としても知られています。大学は25校あり(2022年現在)ヨーロッパで最も古い医学校であるモンペリエ大学の存在から有名となり、今でも大学都市として人口の20-30%が学生といわれています。
2016年、モンペリエ市の人口の約16.6%は外国人移民です。外国人の大部分はアフリカまたはヨーロッパから来ており、モロッコの人が圧倒的に多いです。
歴史的にはどんな街?
近隣のニーム、ナルボンヌ、ベジエなどがローマ時代から都市として成立していたのに対し、モンペリエの領地としての登場は遅く、アラゴン王、マヨルカ王などの支配下に入った後、1349年にフランス王国に売却、併合されました。15世紀に入ると海賊に襲われたりしたものの海上貿易拠点として街は大きくなりました。
そして19世紀にはワイン栽培や織物業などのブルジョワ文化が栄え、裁判所、駅など旧市街のほとんどの建物が今の姿になる。第二次世界大戦時は1944年に5回にわたりアメリカ軍の爆撃を被ったものの旧市街は今でもその姿を保ち、特に中心地は多くが13世紀の姿をとどめていることのことでした。
歴史的建造物
コメディ広場(Place de la Comedie)
コメディ広場は、モンペリエの中心ともいえる広場で、オペラ座や三美神の噴水を中心に、南仏を思わせる建物に囲まれた広場。歩行者スペースとしては、ヨーロッパでも最大級の広場。

オペラ座(Opera Comedie)
オペラ座は、パリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの協力者ジョゼフ・マリー・カシアン・ベルナール(Joseph-Marie Cassien-Bernard) によって設計され、4年の歳月を経て、1884年10月に完成しました。モンペリエの中心的広場であるコメディ広場の中でもひときわ存在感のある美しい建物です。
ファーブル博物館
美術コレクターであったフランソワ・グザビエ・ファーブル(1766-1837)が収集していた作品を1825年にモンペリエに寄贈したことで1828年に開館した美術館。クールベ「出会い、こんにちはクールベさん」が有名。モンペリエ出身のカバネルの作品も多い。最後に、スーラージュの部屋がある。15-19世紀のフランス、イタリア、オランダ、スペインなどの画家や彫刻家の作品が展示されている。
水道橋(Aqueduc Saint-Clement)

サンクレメント水道橋(またはアルソー水道橋)という水道橋は、Henri Pitot de Launayが南フランスのガルドン川に架かる水道橋に影響を受けて、1754年に設計した高さ22メートル、長さ約900メートルの水道橋です。Saint-Clementの井戸からモンペリエの街への飲み水を送るために建設されました。
rue du Bras-de-Fer
これは道なのですが、まぁ有名ですね・・・
モンペリエは古い街並みが残ってて、坂が多くて小さなお店がぽつぽつあります。

モンペリエの名産のお土産は?
グリゼット飴(GRISETTES Bonbons)

グリゼット飴と呼ばれるお菓子が名産とされてて、何かな?って思ってましたがこれ、英語ではリコリス(Licorice)です。日本語では甘草ですね。12世紀ごろから存在しているモンペリエの伝統的なお菓子で、のどの痛みに対して薬効があり、初めはお薬として広まったみたい。リコリスティーとかよく飲んでいます。最初はえ〜!って感じかもだけど慣れるとめちゃ美味しい。
ティエル (tielle à la sétoise)

セートという漁村の名物ですね。小麦粉の生地の中に海産物のトマトのミートソースを閉じ込めて焼いたもの。ツナがメインだったり、イカがメインだったり、わりと種類が豊富です。私が食べたのはタコ+トマトでした。「海の街の食べ物〜」って感じです。日本っぽい!
レシピを見ると、イーストと小麦粉の生地なので小さなカルツオーネタルトのような印象です。日本の方のレシピはこちら こちらもいいかも
ブランダード(Brandade)
干した鱈(たら)から作ったペースト、ニームのエリアが原産。
カリソン(Calisson)

南フランスといえばカリソン、アーモンドパウダーにフルーツの砂糖漬けやオレンジの花の水等を入れて、菱形にして焼いたお菓子です。フランス人的には南フランスと言えばカリそんも名物だよね?ってイメージ。私もそんなイメージ。
ビーチが有名ってほんと?
本当です。ヌーディストビーチに行ったという記事で紹介もしておりましたが、モンペリエは海寄りなのでいくつもビーチがあります。日本と同じくエリアによりビーチの呼び名が異なります。
ビーチの中でも最も有名なのは「パラヴァス(Palavas)」です。ここは夏のヴァカンス地として有名でフランス国内のみならずヨーロッパ(特に北部)の方々が別荘を多く持っているところで、夏のシーズンは町の人口は冬の6倍にもなるそうです。
以上です。また追加していきますね。