フランスのオイル事情
フランスにはオイルがたくさんあって面白いんです!!でも「マセレート」とは「ハイドロゾル」とか「ベジタブルオイル」とか「コールドプレス」とかいろいろな種類があってどれを買ったらいいかわからない!そう思ったので調べたのですがなかなか日本語で出てこなくて…これを機にまとめてみました。
マセレート・マセレーションとは?どうやってやるの?
マセレートというのはフランス語翻訳をしたらよく出てくる言葉なのですが、ワイン用語のマセレーションに近いです。ワインでいうマセレーションは「果皮や種をワインに漬けたまま果汁と接触させること」です。これがアロマオイルでも存在するんです。
アロマオイルのサイトなどをみていると『油性マセレート』という言葉を目にします。簡単にいえば「植物抽出物を含むオイル」です。「マセレート」にはそのベースになるオイルとマセレーションされた植物の一部が含まれているようです。
ハーブと根は乾燥していることが望ましいです。新鮮な植物を使用している場合は、最初に屋外で乾燥させる必要があります。オイルに水を入れないようにする必要があるようです。それから4〜6週間浸軟します。そして出来上がり!菌が入らないように注意です。
標準のキャリアオイルは精製ひまわり油ですが、アプリコットカーネルオイル、グレープシードオイル、オリーブオイル、ココナッツオイルなど、あらゆる種類のオイルを使用できるそうです。
キンセンカの花を植物オイルに漬け込み作る「カレンドラオイル(カレンデュラオイル)」はその一例です。
ベジタブルオイル・植物油とは?
ベジタブルオイル(HUILE VÉGÉTALE)というのは、添加物を含まないコールドプレスの植物油のことだそうです。
コールドプレスとは?
太古の昔から食用油を搾るのに使われてきた方法です。単純に圧力をかけ油分を摘出するという原理です。今では機械を用いたプレスが主流ですが、効率を求めるため、急速なプレスを行うと、摩擦で熱が生じるため、機械式プレスの中でも、ゆっくりと時間をかけながら抽出していくのがこの方法です。
ヨーロッパ市場では、食用油製品のコールドプレス製法表示に対して、40℃以上にならないこと、という細かな規定があります。一方、米国はコールドプレス表示に対する規定はあいまいで、40度以上であってもコールドプレスとして売られているものもあります。※日本には今のところ、その規定はまったくありません。
オリーブオイル、ココナッツオイルは少々高くても『エキストラバージンオイル』を選んだ方がいいです。なぜなら、メーカーによっては、コールドプレスで絞った後、ペースト状になったその“一番搾り”の搾りかすから、さらに化学溶剤で油分を搾った“二番絞り”製品もあります。
参考:コールドプレス製法で作られた油以外は選びたくない理由とは?
ハイドロゾルとは?
ハイドロゾルは”芳香蒸留水”と呼ばれ高温の水蒸気で植物の成分を抽出する方法の「水蒸気蒸留法」で抽出された水溶液のことです。蒸留後、水に溶け出さなかった油溶性の成分を『精油』、そして一定量、水に芳香成分が溶け出した蒸留水の部分を『芳香蒸留水』といいます。
別名「ハーブウォーター」「フローラルウォーター」「アロマウォーター」などとも呼ばれるほか、原料植物の名前に因んで「~水」「~ウォーター」とも呼ばれています。(例/原料植物がローズの場合→「ローズ水」「ローズウォーター」です)
というわけハイドロゾルは植物の水溶性成分と油溶性成分(=精油)との両方を含有しています。芳香蒸留水は水(=ハイドロ・ヒドロ)にコロイド状となった精油が飽和限界まで溶解しているという特性があるため、「ハイドロゾル(ヒドロゾル)」とも呼ばれています。精油を加えた精製水やハーブティーなどを代替として作っても芳香蒸留水の代替にならないのはこのためです。
芳香蒸留水は精油を抽出する際の副産物に位置付けられる場合が殆どですが、水蒸気蒸留法によって抽出できる精油がごく少量の植物(ローズやネロリ等)が原料の場合では、原料植物の含有する水溶性成分が油溶性成分よりも多いとみられることから、芳香蒸留水をメインに抽出する場合もあるようです。ビオショップに売ってありますよね。
芳香蒸留水と精油では抽出できる量に差があることから、芳香蒸留水は精油に比べて安価ではありますが、精油同様に植物のナチュラルで心地よい香りを楽しむことができます。(※精油と芳香蒸留水は含有成分が異なりますので香りにも違いがあります。)精油よりも気軽に使用することができる芳香蒸留水はそのままスプレーボトルに入れて使用することも可能です。ただし、使用期限は精油よりも短いです。ハイドロゾルの一般的な使用期限は6か月~2年と言われています。
ハイドロゾルの使い方
ハイドロゾルの活用法は多岐に渡りますが、以下が一例です。
• ボディミストやフェイスミスト、またヘアミストとして
• 手作り化粧水の基材として
• 安らぎを与えるルームミストとして
• 瞑想やヨガの際、自分自身と繋がるサポートのためのルームミストとして
• リフレッシュ感をプラスするヨガマットスプレーとして
はい、というわけで以上となります。スッキリ!