■そもそもどうして行こうと思ったのか?
今回、北海道の羅臼に行こうと思った理由は「二つ」ありました。
ある冬の日に、友人と出汁の話をしていたんです。すると友人が突然『15年前に北海道の東のね、羅臼って町にオヤジと行った時ラーメンを食べたんだけど、そこの店員さんがものすごく美人な少女で、まさに度肝を抜かれるほどに美しかったんだよ・・・』という話をしてくれたのです。ロシアが近いということもあって、ロシアの人が町に多かったとも言っていました。その時、北海道の東の方って行ったことないなぁって思ったんです。そこから、羅臼とか、行ってみたい〜!って気持ちが湧いたのでした。
その3週間後、たまたまTURNSのホームページで羅臼のイベントを目にしたのです。「おぉ!」と思って、スケジュールをチェックしてすぐに申し込みました。
TURNS(ターンズ)というのは地域との働き方にフォーカスして作られている雑誌で、2ヶ月に1回出版されるんです。”移住”はなかなか大きな決断ですが人生を変えるにはすごく効果絶大w

イベント情報も多いので、たまにホームページをチェックするの、おすすめです。TURNSさんの雑誌も、働いている人も、すっごくよくて、”TURNS経済圏”が大好きなんです。ぜひ手にとってみてください。私も定期購読をしています。
これからの地域との繋がりかた TURNS
https://turns.jp/
そして羅臼のイベントに行ったのが2019年の11月のことでした。
町長さんまできてくださって、本当に本当にいいイベントでした。
そこで羅臼の町の紹介パンフレットをいただいたんですが、その中でも私は猛烈に「流氷の下を潜るダイビング絶対やりたい!!」って思ったんです。で、その後ご縁があってご招待いただくに至ったのでした・・・(ほんと、いつも神様ありがとうございます!!!)
■結論、どうだった?
羅臼の2泊3日の旅を終えて、
久々に人生をリセットできたような清々しさを感じております・・・
実は年末から、ずーーっと忙しくて心が急いでいる感じで、変な感じが続いていたのです。あえて人と会う回数を減らしたりしたんですが、それでも一向に調子が良くならないなぁ、という感じで、ふかふかのベッドに横たわって『人生とは・・・』という気持ちで音楽を聴いてるという日々を送っていました。
けれども羅臼に行って、
「あ。私の居場所は東京だけじゃないんだ・・・」って気付いたんです。
どうして私は窮屈な気持ちだったんだろうって思いました。今は家にいても楽しい〜って感じ。
■羅臼でどんなことをしたの?
今回のアクティビティは地域おこし協力隊の大石さんがマネジメントをしてくださったんです。羅臼町で3年間の地域おこし協力隊の任務をされてきた方です。

元々、教育業界にいた方で・・・こんなしおりまで事前にご準備くださったんです。
なんて優しいおもてなし!

どんなに歳をとっても「初めて!」ってワクワクすることってすごく刺激的じゃないですか?私もこれまで様々な遊びをしてきましたが、“ちょっと角度を変えるだけで、たくさんの初めてのことに出会えるんだ”ということを実感!今回もたくさんの初体験をさせていただきました。

また記事で掘り下げますが以下、10こをご紹介します。
①マイナス10度の世界を体験する
朝起きると、燦々と輝く太陽が・・・!
ずっと天気が良くて、特に朝の景色は格別でした。
毎朝、起きると外に出て写真を撮っていました。
羅臼の朝は最高です。雪が美しい!
“すがすがしい”とはまさにこのこと!!という気持ちでした。

②流氷を見る
まさか流氷がみれるとは思いませんでした。2日目からは慣れて、「あ、流氷あるね。」と慣れてきましたが、それでもやっぱり不思議な感じでした。
実際、写真で見るよりも輝きとか普段の海と全く違うので「おおおおお」という気持ちになるはずです。ぜひ機会を作って、実際の流氷を体感して欲しいです。
ちなみに海辺は刺すような寒さ+風です。是非体験してほしい!

③珍しい魚を食べる
羅臼の海は地形がちょっと変わっているので、深海にいる魚もたくさん獲れるんだそうです。初めて見るお魚のなまえがたくさんメニューにありました。エビチリとかも美味しすぎました・・・さすが北海道!!
特に印象深く美味しかったのは「クロハモ」というその名の通り”黒いハモ”です。
味付けも素晴らしく、、、丼も美味しいらしいので、ぜひ次回トライしたいです。

④ウニを自分で割る
大石さんと、相木さんのご好意でウニを割って食べさせてもらいました。ウニ好きにはたまらない瞬間ですよね。“海水うに”と、“ミョウバンにつけたウニ”があって、食べ比べもさせていただきました。
ウニは乱獲を防ぐためにエリアごとに管理しています。LINEで連絡をとって『今日はとるよ』という感じで連携しつつやるんだそう。相木さん「前はトランシーバーとかだったんだけど、今はLINEっちゅうのを使うんだぜ」と笑っていらっしゃいました。素敵!
現在、相木さんのエリアには70名ほどのメンバーがいるのだそう!予想以上に多い!!!

実際に自分たちが食べる分の採りたてのウニをとります!
専用の殻を割る器具を使います。すると、ぱかっと開きます。

どおおおおん!これは数時間前に海水から上げたばかりの・・・
新鮮すぎるほど新鮮なウニです。(海水うに)

まずいウニを食べると、2度と食べるか!ってなっちゃいますよね。一緒にご飯を食べていた羅臼在住の方々は『回転寿司のウニとかを食べると、まずすぎて舌が痺れる』っておっしゃってました。
羅臼ではここで購入できます。ぜひー!めっちゃ楽しい物産館でした。
羅臼漁業協同組合
海鮮工房
北海道目梨郡羅臼町本町361番地
道の駅「知床・らうす」隣接
http://www.jf-rausu.jp/
ウニって、いろいろな種類があって地域によってもいろいろ違いますよね。
そういえば!前に食べ比べさせてもらったなぁ!と思ったので載せておきますが、こちらは銀座の『鮨処いし原』さん。様々な地域でとれたウニを盛ってくれました。うににもこんなに種類があって、また、ミョウバンにつけるかでも変わるんですね。

⑤観光船で野生のワシ・キツネを見る
観光船で大量の野生のオオワシ、オジロワシを見れました・・・
ワシたちはロシアが寒くて餌がないから日本の方に南下してくるそうです。水鳥ではないので、氷の上に立っています。ワシたちは水に入ると溺れてしまうらしいです。
こんなに近くで野生のワシを見れるんだ…と、めちゃくちゃ感動しました。流氷にも景色にも全てに感動しました。ちなみに観光船の船長たちもみんないい人です。優しい・・・

今回の船は「撮影コース」。まさに写真を撮りたい人のためのコースだったそうです。長いバズーカのような望遠カメラを持ったカメラマンがワンサカ・・・どんなふうに写真が取れてるのか私も見たいなと思いました。早朝5時とかの便もあって、それは朝日が観れるから大人気なんだそうです。
観光船は夏場はシャチとかヒグマが見れるらしいです。私は夏に行くなら船の上から「知床岬」の景色を見てみたいです。日本の最も東の土地です。キャンプできたら最高に綺麗だろうなと思うけど、人が上陸するのはNGなんだとか。
⑥スノーシューをする
スノーシュー、なんのことだろう?って思ったんですが、現代版の雪駄(セッタ)みたいな感じでした。あれを履いて雪の積もる中を歩いていると漫画『鬼滅の刃』の1話を思い出します。

この素晴らしさは、景色ですね。木々の影や滑らかな斜面のカーブのキラキラとした反射。美しかったです。雪の上に残る点々はキツネの足跡です。

途中は雪がたくさん降りましたが後半は晴れていて案内してくださった遠嶋さんが「インスタ映えのための天使の羽」をやっていました。

ちょっと、ちょっと違うかな・・・w
⑦セイコーマートに行く
北海道だけにあるコンビニ兼スーパー、セイコーマート!
これがいい味出してて素敵でした。なぜかセイコーマートを見ると安心しました。これがコンビニ依存症みたいなものなのかもしれませんが、セイコーマートは地域密着型なのでレジのお姉さんやお兄さんとの会話がめちゃくちゃ盛り上がっています。地元や東京で盛り上がったら「なんだか怖いな」って思いますけど、地方だと愛しいシーンに見えます。
東京にいると「人に覚えられる恐怖」を感じるんですよね。
⑧北方領土についての生の話を聞く
北方領土の問題についての“小さい頃にこっそり北方領土から出ざるを得なかった”という方から伺いました。家も墓も向こうにある人が当時1.5万人いたそうです、現在は7000人。辛かったでしょうね、思い出を全て置いて、家を出てゼロから全てを作るだなんて…

距離的には船で1時間ほど、25キロほどしか離れていないそうです。近いロシアの土地なんだから行くだろう?と思いますが、隣の島の国後島(クナシリ)でさえ、行ったことない人がほとんどなんだそう。
⑨北海道の優男に出会う
北海道の男性は、不思議な優しさがあって、
これはなんなんだろうってすごく不思議な感覚でした。
なんか安心感がすごくあるんですよ・・・リズムが独特でした。
長期滞在かつ、独身だったら恋をしてたかもしれませんね。
札幌とかになると、もう大きな都市なので、北海道というよりは羅臼特有の性格なのかもしれません。出会った男性のみんなが優しくて素敵!!!ゆっくりどっしりした感じの人がお好みの方は羅臼の人の性格ってすごく合うと思います。そうだなぁ…物産館も女性たちも柔らかくて、とげがなくて・・・
“とげのない民族性”って言い表すのが私としてはしっくりきます。
⑩昆布・ウニ漁師の話を聞く
“その道のプロ”に触れるって私はすごく安心するというか、心地が良いのですが
昆布漁の相木さんはまさにそんな人です。
もう・・・顔相良すぎでしょう!
笑顔が素敵すぎます…

徹子の部屋にも出演したことのある伝説のフレンチシェフ、オテル・ドゥ・ミクニの三國清三さんの日本の素晴らしい食材について話している『JAPONISÉE Kiyomi Mikuni』に載ってる相木さん。
夏場は昆布漁のバイトがあるらしく、私も行ってみたいなと思っています。
人生に1度か2度は夏は漁師の生活するって楽しそう!季節労働の短期雇用なので給料がいいです。普通に東京で働くよりも給料のいいバイトかも!その分大変なんでしょうけどね・・・ご飯と寝るところもついているのだそう。
というわけで。。。
めちゃ楽しかった羅臼の旅でした。
■ 終わりに
このシリーズ、写真がたくさんあるのと、動画も撮ったのでしばらく続けます。羅臼に行く前に、気候や見所などを調べようとしたのですが、ネット上に情報があまりなくて困ったのです。なのでまた行く人が困らないように情報として残しておきたいと思っているのです。
こちら、朝焼けです。(2/15 AM 5:00)
